どうにか初日を乗り切り、昨夜は夜中に目が覚めることもなく、穏やかな朝を迎えました。
昨日、紆余曲折の末に揃えた書類をしっかりとバッグに入れて登校します。
ところで、私は満員電車が大の苦手です。
前の会社では時給の非正規雇用であることを逆手にとって、朝ラッシュ時のピークの頂点を避けるようシフトを融通してもらい、さらにできるだけ乗客が少ない電車や車両を選んで通勤していました。
昨日は寝不足が祟って大いに疲れましたが、登校時の満員電車でも気力と体力を奪われました。
なので、今朝は昨日とは違う電車で訓練校に向かいます。
家からの行き方は幾通りかあるので、これから数日かけて一番ダメージの少ない経路を見つけるつもりです。
願わくは、通所手当に通用する妥当な経路がありますように。
通所手当
通所手当は職業訓練とセットで説明されることが多いです。
訓練中に受給する雇用保険には、基本手当の他に技能習得手当として受講手当と通所手当が含まれています。
- 基本手当:離職の直前6ヶ月の賃金をもとに算定。
- 技能習得手当
- 受講手当:日額 500円(40日まで)
- 通所手当:1ヶ月の通勤定期代
通所手当について
通所手当は、受給資格者の住所又は居所から公共職業訓練等を行う施設へ通所するために交通機関、自動車等を利用する場合に支給されます。
通所手当の月額は通所方法によりますが、最高42,500円までです。
支給対象にならない日がある月については日割により減額して支給されます。
ハローワークインターネットサービス - 基本手当について
通所手当は、勤めている人の通勤手当に相当するものです。
通所経路と通所方法を届け出て月額が決まります。
経路は経済的かつ合理的であることが主な条件です。
複数の路線が同じような場所を通っていることもありますが、その場合は基本的に一番安い路線でなければなりません。
今朝の電車はつり革が掴めるぐらいの余裕があったので、昨日に比べれば断然マシでした。
そのうえ、想定よりも早く訓練校に着いたという一石二鳥。
でも、残念ながら通所手当は認められません。
この空いている電車は最安の路線ではないからです。
何をさておき、経路は経済的かつ合理的が優先なので、利便性は重視されません。
ということで、明日はまた違う路線を試してみます。
受講手当
さて、いざ訓練が始まると2日目はオリエンテーション三昧でした。
終わってみれば、いろいろ詰め込まれてうんざりするほどお腹いっぱいです。
お昼までは科ごとに教室で行われました。
そのときに、訓練に必要な教科書も購入しましたよ。
職業訓練は雇用保険の一定の要件に該当すれば、受講料が免除されます。
すなわち、訓練生は受講料を払う必要がありません。
ただし、教材費は受講料に含まれません。
費用は科によりますが、概ね15,000円前後です。
訓練中は受講料を含め、生きていくために必要なお金は雇用保険として受給できます。
- 基本手当:離職前6ヶ月の賃金をもとに算定
- 技能習得手当
- 受講手当:日額 500円(40日まで)
- 通所手当:1ヶ月の通勤定期代
以前まで、訓練中は受講手当の日額が毎日支給されていましたが、現在は40日まで、つまり上限が20,000円となっています。
受講手当は昼食代?
訓練校を受験する前、まだ職業訓練について調べ始めたばかりのころ、ハローワークの人は受講手当のことを「お弁当代」と説明してくれました。
訓練中は毎日500円、通所が月に20日とすると毎月1万円が修了まで支給されると。
確かに、ワンコインと聞くとなにやらお弁当代っぽいですが、上限の20,000円を6ヶ月の120日で割ると1日あたりは167円となり、お弁当代としてはいささか心許ないです。
日数を基にした場合、訓練が月に20日ならば、支給は始めの2ヶ月だけということになります。
受講手当は平成24年4月の制度改正で日数が設けられました。
改正前ならハローワークの人が言う「お弁当代」は通用しますが、今は40日で20,000円という上限があります。
この制度改正はちょうど3年前です。
ハローワークの人は受講手当に関する知識を早くアップデートした方がよいですよ。
受講手当の定義
そもそも受講手当とはなんなのでしょう。
「受講手当」というキーワードで検索すると、確かに「お弁当代」や「昼食代」という記述をよく見かけます。
でも、ハローワークのホームページや雇用保険法など、私はオフィシャルな発信で具体的な説明をどこにも見つけられませんでした。
通所手当はすぐに通勤手当と結び付く一方で、受講手当はなんだか漠としていますね。
ただし、厚労省の資料にこのような記述がありました。
受講手当について
公共職業安定所長の指示により公共職業訓練を受講する場合には、受講によって増加する費用を補助することにより訓練の受講を容易にするため、一定額を付加的に支給している。
雇用保険制度関係資料 - 厚労省
「受講によって増加する費用を補助する」ための受講手当──。
では、受講によって増加する費用とは?
確かに訓練中の日々の昼食代もそうですが、40日という期間、20,000円という上限を考えると、現状は初期投資である教材費の方がしっくりくるような気がします。
古い情報では受講手当を「お弁当代」とし、訓練の教材費は自己負担とのことですが、私は支給と認識することにしました。
通所手当が会社の通勤手当に相当するので、受講手当はさしずめ立て替えた研修費用といったところでしょう。
オリエンテーション
さて、オリエンテーションに話を戻します。
午前中は教科書の購入以外に、昨日指示された書類の回収や、適性検査、個人用ロッカーの説明などです。
訓練生のひとりひとりによる自己紹介もありました。
先生は事細かにいろいろ説明してくれるのですが、ただただ時間が長く感じられます。
私は座学に向かない性質です。
午後からは、昨日入校式が行われた講堂で、今日は全体のオリエンテーションです。
すべての科の訓練生が一堂に集まります。
「訓練生のしおり」に沿って話が進みますが、昼食後ということもあり、座って一方的に聞かされているだけでは睡魔に勝てず──。
全体のオリエンテーションは午後から3時間の長丁場です。
もし、あなたがこれから職業訓練を受講するのであれば、オリエンテーションは覚悟が必要とだけお伝えしておきます。
朦朧としていて、話の内容はまったく頭に入りませんでした。
最終更新日:2017年4月18日