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はてなブログ│公式アプリの基本的な使い方

はてなブログでは、パソコンだけでなく、スマホのアプリでもブログの管理や記事の編集ができます。

あなたはどちらをお使いですか?

移動中の電車の中で、外出先でのちょっとした空き時間を利用して、旅行中で自宅を留守にしていても、パソコンを使わずに記事を投稿できるアプリはとても重宝です。

私は主にiPhoneで、はてなブログの公式アプリを使っています。
現在の最新バージョンは4.0.3です。

アプリで記事を書く

こちらがiPhoneで表示されるアプリのトップ画面です。
一覧には、これまでに投稿した記事がずらりと並んでいます。

新しい記事を書くときは、右下にある新規作成のアイコンをタップします。
すると、真っ白な画面に変わりました。
これが記事を編集するためのアプリ用エディタです。

タイトル

記事にはタイトルを付けましょう。
右端の歯車のアイコンをタップすると、カテゴリーや投稿日時、カスタムURLを設定することもできます。

本文

タイトルの下は本文のテキストエリアです。

本来、ブログは「HTML」というコンピューター言語で書かなければなりません。
勉強しなければ、何も知らずにいきなりブログを始めることは難しいでしょう。

そこで、はてなブログに限らず一般的なブログサービスでは、誰でも気軽に記事を書けるようこうしたエディタを提供しています。
テキストエリアに普段どおりの文章を書けば、エディタが自動的に「HTML」に変換し、ネット上で読めるようにしてくれます。

アプリのツールを使いこなす

人に何かを伝えるとき、言葉では表情や声の抑揚が助けになるのと同じく、文章でも表現や見せ方に工夫が必要です。
ブログでは記事の中に見出しを入れたり、文字に色を付けたり、別の記事にリンクを張ったりして、読み手の理解を促します。

そのような伝わりやすい、わかりやすい記事を書くためには、エディタが備えているツールが欠かせません。
ツールがあるおかげで、私もあなたも文章を書くことに集中できるのです。

① 画像の挿入

本文のテキストエリアをタップすると、入力位置を示すカーソルが表示されるのと同時に、入力を補助するツールバーがアクティブになります。
まず目に入るのは、カメラとキーボードのアイコンです。

カメラのアイコンは、画像を挿入するときに使います。

青いキーボードのアイコンは、本文の編集から離れるときに選択します。
タップすると、プレビューを見る、もしくは下書きを保存することができます。

ツールバーの上でスワイプすると、ツールのアイコンが切り替わりますよ。

私はアプリを使い始めてから少し慣れるまで、ここがスワイプできることに気付きませんでした。

スワイプとは
スマホなどで、画面に触れたまま指を滑らせる操作方法。
あたかも本のページをめくるように、前後の画面を表示させることができる。

② レイアウトやスタイルの指定

ツールバーをスワイプしたら、8個のアイコンが出てきました。
これらはすべて、本文の見た目に効果を与えるツールです。
見出しを設けたり、箇条書きをリスト形式にしたり、文字の色や太さを変えるなど、文章の体裁を直感的に指定することができます。

既に文章が入力されている場合は、効果を与えたい部分を選択して目的のツールをタップすれば、すぐに体裁へ反映されます。
文章を入力する前にツールをタップすると、カーソル以降の入力に効果を指定するようタグが挿入されます。

青いキーボードのアイコンはいつでも右端にあるので、ツールを使った直後にプレビューで効果を確認することができます。

③ 外部サービスとの連携

もう一度、ツールバーを右から左にスワイプします。
先ほどと同じく8個のアイコンが並んでいます。
これらのツールを使うと、記事の中で外部サービスと繋がることができます。

今のところ、私がよく使うのは「リンク」です。
他にもいろいろな外部サービスを編集に活用することができます。

今週のお題」を除き、いずれもパソコンでは、エディタの横の編集サイドバーに並んでいる機能です。
アプリではツールとしてこれらの機能が使えます。

アプリで記事を投稿する

タイトルを決め、本文はツールを使いこなして、わかりやすい記事ができあがりました。
最後に、青いキーボードのアイコンで入力エリアを閉じ、右上にある「公開」を選択します。

これで記事の投稿が完了しました。

新しい記事を書くときだけでなく、下書きを編集したり、公開した記事をリライトする際もアプリの使い方は同じです。
違うのは、トップ画面にある新規作成のアイコンをタップするのではなく、一覧から編集したい記事を選ぶことだけです。

わざわざパソコンを立ち上げなくても、このように記事の編集は手軽なアプリで事足りますよ。
また、アプリで施した変更は、パソコンにもきちんと同期され、逆も然りです。

アプリとパソコンの比較

公式アプリはエディタをはじめとして、機能が充実しています。
一方で、はてなブログはパソコンが主体なので、アプリではできないこともあります。

アプリができること

ブログの切り替え

はてなブログでは、1つのアカウントにつき無料プランなら3個、有料プランのProなら10個までブログを作ることができます。
アプリはメインブログと同様に、サブブログも扱えます。

ブログの全般的な設定

  • 基本設定
    「言語」以外が設定できます。
    パソコンでは基本設定の中にある「編集モード」が、アプリでは基本設定から切り離され、独立したメニューになっています。
  • 詳細設定
    「アイキャッチ画像」「記事URL」「検索エンジン最適化」「はてなブックマーク」が設定できます。
  • 公開設定
    パソコンにある全ての項目が設定できます。
  • タイトル画像
    ブログのヘッダ(タイトル)部分に表示する画像が設定できます。

記事ごとの設定

  • カテゴリー
    先に用意したカテゴリーに振り分けるだけでなく、アプリで新しいカテゴリーを作ることもできます。
  • 投稿日時
    はてなブログでは、記事の投稿日時を自由に変更できます。
    さらに、あらかじめ指定した日時に記事を公開する「予約投稿」の機能もあります。
    公式アプリの最新バージョンは、投稿日時の変更ならびに予約の両方が実装されています。
  • カスタムURL
    記事には個別のURLが与えられます。
    カスタムURLは「ドメイン名/entry/」に続く文字列を任意で設定できます。

アプリができないこと

まず、前提として、アプリではHTMLやCSSを使ったブログ全体に及ぶデザインテーマや表示のカスタマイズはできません。

ブログの全般的な設定

  • 基本設定
    「言語」は設定できません。
  • 詳細設定
    「トップページの記事数(PC版)」「解析ツール」「エクスポート」「読者になるボタン」は設定できません。
    外部ツールを用いて記事を投稿する「メール投稿」「AtomPub」は設定できません。
    アプリでブログを削除することはできません。

記事ごとの設定

「アイキャッチ画像」「記事の概要」「高度なタイトル設定」は設定できません。

エディタのツール

アプリ用エディタには、パソコンで使えるツールのうち「続きを読む」「目次」「脚注」「アンダーライン」がありません。

その他

  • インポート
    アプリを使って、他のブログサービスからはてなブログへ移転することはできません。
  • ブログメンバー
    ブログメンバーは、ひとつのブログを複数人で管理、編集できる機能です。
    アプリでは、ブログメンバーの機能は使えません。
  • グループ
    アプリでは、グループへの参加、変更および退会はできません。

まとめ

ここに書き出したのは、はてなブログの機能の一部ですが、アプリはパソコンに比べてカスタマイズや「ブログの管理」という点で物足りない気がします。
かと言って「言語」を英語に変えたり、ブログを「エクスポート」「インポート」する機会はごく稀です。

一方で、ブログの基本である「記事を書いて投稿する」ことにおいて、アプリはパソコンに見劣りしません。
アプリ用エディタで記事を編集するにあたり、パソコンにあるツールのいくつかは足りませんが、そこさえ妥協できれば、手軽さとあいまって、公式アプリは日々のブログ運営に満足できるだけの機能を備えています。

ブログ全体の大掛かりなカスタマイズや微細な記事の管理、付加的な機能の設定はパソコンで行うとして、普段はアプリで忘れないうちに、また思いつくままに記事を編集、投稿してはいかがでしょうか。

補足

そういえば、パソコンには「スマートフォン用の表示で見る」がありました。
スマホ用の表示は見るだけでなく、一応は記事の編集もできます。

エディタのタイトルとテキストエリアに挟まれたアイコンを見てみると、画像の挿入と外部ツールとの連携だけです。
スマホ用の表示で文章を編集することはできますが、レイアウトやスタイルの指定はできません。
また、プレビューはPC版にしかないため、ブラウザを切り替える手間が生じます。

プレビューについては、当然はてなブログ側も認識しており、公式アプリの利用を勧めています。

なお、スマートフォンで記事を執筆する際、スマートフォンのブラウザで利用できる記事編集画面にはプレビューがありませんが、公式アプリではスマートフォンでの表示をプレビューできます。どうぞご利用ください。

アプリとパソコンの「スマートフォン用の表示で見る」を比べると、使い勝手には格段の差があります。
もちろん、より使いやすいのは言うまでもなくアプリです。

以下は、私の個人的な見解です。
スマホ用の表示はテキストエリアのすぐ下に「公開する」と「下書き保存する」が並んでいます。

この配置では、まだ投稿するつもりのない下書きを勢いあまって公開してしまいそうです。

アプリで記事を投稿する際は、画面の右上にある「公開 」をタップします。
本文の編集では触らない場所なので、懸念する事故の可能性が低いように感じられます。