先日、書留の不在票が届いていたのですが、毎日なにかと慌ただしく、留守がちで受け取れずにいました。
保管期限ぎりぎりの今日、再配達をお願いしてようやく手元に。
カード会社からの書留と知ってはいたのですが、私は先方に対して後ろめたさしかありません。
良いお知らせが届くわけもなく、忙しいことを理由に現実から逃げていたというのが本当のところです。
カードの利用状況
このクレジットカードは銀行系です。
もともと三菱東京UFJ銀行をよく使っていたので、2012年5月に作りました。
キャッシュカードとクレジットカード、さらに交通系ICカードの機能まで兼ね備えているので、今までずっと重宝しています。
クレジットカードとしては、光熱費や携帯代などの引き落としを主に、普段のスーパーやコンビニでの買い物などもすべてこれ1枚。
現金が必要であればこのカードで引き出しますが、バスや電車にも乗れるので小銭を用意する必要はありません。
お財布を持たずに出掛けられるほどの便利さです。
限度額が10万円とこぢんまりしていますが、枠いっぱいまでリボ払いに設定して、繰り上げ返済でやり繰りしながら、さほど不便さを感じることもなく快適に使ってきました。
雲行きが怪しくなりはじめたのは、2〜3年前からです。
それまでは主業を決めず、会社にも勤め、別の仕事もしていたので、複数の収入口と月に何度かの給料日がありました。
かと言って、独身の気楽さと相まって、計画性のない私のことです。
給料日が来れば繰り上げ返済はするけれども、貯金はしないという経済事情でした。
2014年以降はなんとなく別の仕事から遠のいたため、収入はそのほとんどが会社からだけとなりました。
そうすると、困ったことに給料日とカードの引き落とし日のタイミングが合わないのです。
- 給料日 毎月20日
- 引き落とし日 毎月10日
引き落としの返済額は給与の範囲内でしたが、給料日から半月も経てば現金など残っているはずもなく。
こうして、10日に引き落としになるはずの返済が、給料日の20日まで滞るという悪循環が始まりました。
以降は、毎月必ず督促状が届くとともに、返済額に遅延損害金が上乗せされます。
それが数ヶ月のみならず、これまで数年も続いていたのですから、私は筋金入りの札つき会員です。
更新審査
さて、送られてきた書留をおそるおそる開封します。
最悪、強制解約の通知かもと腹を括りつつ。
封筒の中身は「ICキャッシュカード」や「有効期限更新カード」という見慣れない言葉とともに、カードが1枚。
想定外の事態に拍子抜けです。
括った腹は宙ぶらりん。
これは一体どういうことなのでしょう。
挨拶状をよく読んでみました。
拝啓 時下益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。
さて、このたびお客さまの「スーパーICカード」が有効期限を迎えますが、更新審査の結果、ご本人さまカードにつきまして、クレジットカード機能のない「ICキャッシュカード」を発行させていただくことになりました。
ご了承くださいますようお願い申し上げます。
ふーむ、何度か読んでようやく理解できました。
「更新審査」が大きなポイントです。
要するに「更新にあたり審査をしましたが、あなたに新しいクレジットカードは発行しません。」という意味です。
それならそうとはっきり言ってくれたらいいのに。
オブラートに包まれすぎて、要旨が見えませんでした。
- クレジット機能は有効期限までの猶予
- 以降はキャッシュカードしか使えない
これはカードの有効期限をもって契約を解除すること、すなわち「更新拒否」のお知らせです。
その日が来たら、私は単に口座を持っているだけの預金者になります。
銀行系のカードはそうですが、他のカードであればそこでカード会社とは縁が切れるわけです。
ただし、クレジットの残高があれば、当然のことながら完済する義務は残ります。
更新拒否と強制解約の違い
更新拒否は有効期限を過ぎると手元のクレジットカードが使えなくなります。
これって、使えなくなるという意味では「強制解約」に似ていると思いませんか?
どちらもカード会社の判断でクレジット機能を止める点においては同じです。
それぞれに至る理由を比べてみましたが、私のような「延滞」という要素は両方に当てはまるので明確な違いがわかりません。
更新拒否 | 強制解約 | |
理由 | 延滞 信用情報の悪化 休眠状態 など |
延滞 信用情報の悪化 不正利用 など |
時期 | カード更新時 | 随時 |
ちょっと調べてみたところ、この「延滞」こそが両者の違いを明確にする鍵のようですね。
いくぶん奥が深いので、更新拒否と強制解約の違いについては、また別の機会に。
ひとまず、今回はカード会社が3ヶ月の余裕をもって知らせてくれたので、なにかと心積もりができます。
光熱費などの支払いを移す
届いたものがキャッシュカードである以上、今までクレジットで引き落としていた光熱費などは払えなくなります。
新たに口座振替を申し込まなくては。
封筒には「有効期限更新カードご利用にあたってのご注意」という案内が同封されていました。
その中に「更新カード送付に伴うご案内」として──
公共料金等のお支払いにクレジットカード機能をご利用中のお客さまへ
○電気・水道・ガス等の公共料金やインターネットプロバイダー等へのお支払いにクレジットカード機能をご利用いただいている場合は、お早めに各事業者さまにお支払い方法の変更をお届出ください。
○なお、現カードの有効期限内にお客さまがご利用されていたクレジットカードご利用代金は、これまで同様、ご登録のガード取引口座よりお引き落としさせていただきます。
カード取引口座をご解約またはご変更の場合、クレジットカードご利用代金を一括でご返済いただくことになりますので、ご了承ください。
支払い方法の変更を促しておきながら、カード取引口座を変更すると一括返済になるというあたりが、またもやなんだかわかりにくいです。
多分、カードの支払いが終わるまで口座を維持していれば、各種料金の支払い方法を変更しても不利益はないと思います。
そして、直近の利用明細から引き落としを変更する光熱費などをピックアップ。
- 電気
- ガス
- 電話(NTT西日本)
- プロバイダー(ぷらら)
- yahoo!
- 携帯(docomo)
- 携帯(ソフトバンク)
- 交通系ICカード(PiTaPa)
おっと、危うく明細にないソフトバンクの引き落としを見逃すところでした。
事情を知りたい方はこちら。
こうして書き出すと案外たくさんあるのですね。
我ながらちょっと驚き、正直なところ面倒臭いのが本音です。
中にはほぼ使っていないサービスも含まれています。
固定費の見直しにはよい機会かもしれません。
クレジット機能付き交通系ICカード
ピックアップすべきか少し迷ったのは、交通系ICカードです。
カード番号とは別の会員番号が与えられています。
ということは、もしかしたらクレジットの有効期限後でも使えるのでは?との考えが浮かびました。
でも、改めて状況を整理すると、交通系ICカードの支払いは、機能が載っているクレジットしかありません。
つまり、カードとこの上なく密接した関係なので、交通系ICカードだけが生き残るという可能性はあり得ないでしょう。
引き落とし先を移しても、実際に変更が反映されるまでには、1〜2ヶ月かかるようです。
もうすぐお逝きになる私のクレジットカードの有効期限は、今年の6月末日。
リミットまで3ヶ月とは、カード会社の最大限の配慮でしょう。
温情に感謝しなければなりません。
ここまでの話は、カードの更新に不安がある方にとって、どこか参考になるかもしれません。
ただし、カード会社によって、各種お知らせの有無や届くタイミングはまちまちです。
通常の場合、更新カードは有効期限の前月か数週間前に届くことが一般的です。
更新拒否だからといって、今回のように何ヶ月も前に知らせてくれるとは限りませんよ。
少なくとも、三菱東京UFJ銀行のクレジットカードをお使いの方には、なにかしらお役に立つかも。
今のところ確実に言えることは、脛に傷を持つのであれば、また懸念する心当たりがなにかしらあれば、更新までの3ヶ月以内に届く書留は気にした方がよいでしょう。
最終更新日:2017年4月30日