グーグルアドセンスは料金が一切かからず、サイトやブログを所有していれば誰でも申し込める広告配信サービスです。
ブログに広告を掲載するだけで収益が得られるのなら、私もやってみようと思いました。
サービスを利用するにあたり、Googleの審査で承認を得る必要があるのですが、私はそこで躓きました。
それはなぜだったのでしょう。
申し込みから審査の不承認を経て、広告を掲載できるに至るまでの実際の経験です。
申し込み
アドセンスを利用するには、申し込みフォームで手続きを進めます。
オンライン ビジネス - ウェブサイトの収益化 | Google AdSense – Google
AdSense アカウントの取得
まずはじめに、アドセンスを利用するためのアカウントを作ります。
3ステップの簡単な手続きです。
1. お客様のアカウント
gmailなど、すでにGoogleの別のサービスを利用している人は、同じアカウントが使えます。
Google アカウントを持っていなければ、ここで新たに作成します。
2. 広告主様のウェブサイト
次に、広告を掲載するサイトやブログのURLを登録します。
登録にはいくつかの条件がありますが、もっとも基本的なものを。
URLにはパス(example.com/path)やサブドメイン(subdomain.example.com)を使用できません。
ほとんどのブログサービスで与えられる無料のURLは、サブドメインです。
すなわち、無料ブログではアドセンスを申し込めませんので、独自ドメインを用意する必要があります。
また、独自ドメインであっても日本語は登録できません。
その場合はピュニコードで変換します。
Wikipedia:Punycode
はてなブログをお使いであれば、ピュニコードがわからなくても「設定」→「詳細設定」→「独自ドメイン」で確認することができます。
このブログで例えると、このようになります。
- ドメイン:www.ビンボウ.com
- アドセンスに登録するURL:http://www.xn–gckve1azg.com
3. 登録情報
続いて、あなたの名前や連絡先を入力します。
名前は後に必要となる口座情報の名義人と一致していなければなりません。
以上を入力して、AdSense アカウントが取得できました。
広告コードの取得と設置
アカウントを作っても、すぐにブログへ広告コードを貼ることはできません。
次は、いよいよGoogleによる審査です。
審査用のコードが表示されますので、ブログの<head>タグの後ろに貼り付けます。
はてなブログでは、ダッシュボードの「設定」→「詳細設定」→「検索エンジン最適化」→「headに要素を追加」のところです。
コードを貼り付けたらアドセンスの画面に戻ります。
自分でサイトにコードを貼り付けたか、コードの貼り付けを他の人にメールで依頼しました。
コードの下にあるにチェックを入れて完了です。
審査
コードを貼り付け、審査の申し込みが終わると、こちらのメッセージが表示されます。
お客様のサイトを審査しています。
サイトの審査には最大で3日間かかります。審査が完了次第、メールでお知らせいたします。
最大で3日とのことですが、3月9日に申し込み、翌日の3月10日にメールが届きました。
残念ながら、審査の結果は不承認でした。
承認されなかった理由は「サイトは審査不能」とのことですが、この時は意味がよくわかりませんでした。
メールの本文には、改めて申し込んでくださいという内容が書いてあったので、審査をやり直せるようです。
申し込み内容を変更して再提出いただく場合は、google.com/adsense にアクセスして、お申し込みの際にご登録いただいたメール アドレスとパスワードを使用してログインしてください。Google の担当者が AdSense のプログラム ポリシーに準拠しているかどうかアカウントを確認いたしますので、上記の問題をすべて解決していただいたうえでお申し込みを再度ご提出ください。
問題を解決したうえでと言われても、なにをどうすればよいのかわかりません。
ひとまずブログには触らず、アドセンスのサイトにログインして、そのまま再審査を申し込みました。
次のメールは3月16日に届きました。
結果は前回と同じく不承認です。
審査を待つ間、ブログの記事がほんの少し増えただけで、ほとんどなにも変わっていないことを考えれば、当然とも言えます。
どうしたものかと困惑しつつ、再度メールをよく読み返してみると、ブログのURLがおかしいことに気付きました。
承認されなかった理由は次のとおりです。 サイトは審査不能: http://www.xn–gckve1azg.com/preview を審査する際に、サイトがダウンしているか、表示できない状態でした。
リンクをクリックしてみればわかりますが、確かになにも表示されません。
- 私が審査を申し込んだのは
http://www.xn–xngckve1azg-ng3f.com - 実際にGoogleが審査したのは
http://www.xn–xngckve1azg-ng3f.com/preview
審査したURLの末尾に「/preview」が付いています。
Googleさん、それは下書きのプレビューですよ!!
仰け反りそうになりました。
そして、同時に「なぜ?」と疑問が。
ネットで検索してみると、私だけでなく、同じようにプレビューが審査され、結果が不承認となるケースがあるようです。
理由は定かではないものの、もしかしたらGoogleはブログ内の閲覧される機会の多いページを審査するのではないかとのこと。
なるほど、それなら頷けます。
今の時点で、ブログへのアクセスはほとんどありません。
私自身が、記事を編集しながら下書きをプレビューする機会が一番多いでしょう。
だからといって、アクセスが増えるまでブログの更新を見合わせるというわけにもいきません。
審査状況確認フォーム
メールの本文にあったヘルプフォーラムを見てみると、ひとつのトピック「審査状況確認フォームのご案内」に目が留まりました。
トピ主はアドセンスの「中の人」のようです。
ヘルプフォーラムをご利用いただきましてありがとうございます。 AdSense アカウントの承認に関しまして、現状と異なる理由で非承認になった場合は審査状況確認フォームよりご連絡ください。
例) 成人向けコンテンツを一切掲載していないのに、非承認の理由が「成人向けコンテンツ」だった、等。お客様からご連絡いただきました情報を確認し、再度審査をさせていただきます。 アカウントが承認された場合は、弊社よりご連絡を差し上げます。
早速、審査の対象が下書きのプレビューであることを書き添えて「現状と異なる理由で非承認になった」旨を連絡したところ、送信からほんの数分でメールが届きました。
本来のURLで審査が行われたようです。
夜中にもかかわらず、なんと迅速な対応でしょう。
こうして、無事にGoogleから承認されました。
ところが、これで終わりではなかったのです。
翌朝、起きてみるとまたGoogleからメールが届いていました。
これまでと同じ不承認のお知らせです。
ですが、私はなにかの間違いだろうと気に留めませんでした。
それ以降、Googleからの連絡はなく、私も広告コードはいつでも貼れる状態と認識して、たまに細々と記事を書きながら、優先すべきハローワークの手続きや職業技術専門校の受験に勤しんでいたのです。
さて、少し状況が落ち着き、今日になっていざブログに広告コードを貼り付けようとアドセンスにログインしました。
驚いたことに、不承認のメッセージが表示されていたのです。
承認された翌朝に届いたメールの内容が、現在の私のステータスのようです。
今度は迷わず、すぐさま「審査状況確認フォーム」から問い合わせました。
2017年3月17日0:48 に「いよいよ広告配信が始まりました。」という件名のメールを受信しましたが、今、管理画面にログインしたら不承認になっています。
これはどういうことでしょうか。
その後、少し時間をおいて改めて管理画面にアクセスしたところ、さきほどまでのメッセージではなく、承認後の体裁が表示されていました。
これで、今度こそいよいよアドセンスが利用できるようです。
審査の承認までを振り返って
私は3月9日に申し込みを行い、最終的に24日後である本日、承認となりました。
通算で3週間以上かかりましたが、継続して手続きを進めていればもっとスムーズであったかもしれないと思っています。
また、一度は承認のお知らせが届いたにも関わらず、翌朝にまた不承認のメールが届いたことは、タイムラグによるものと考えられます。
3月16日に2度目の不承認のメールを受信してから、ヘルプフォーラムを見つけるまでの間には、時間の隔たりがあります。
記憶が曖昧ですが、その間にこれまでと同じやり方でまた審査を申し込んだのでしょう。
結果として、一般的な審査よりも早く「審査状況確認フォーム」から申し出た審査が行われ、一旦は承認となりましたが、入れ違いで先の審査の結果が上書きされたものと推察します。
ちなみに、フォーラムのトピックにある「アカウントが承認された場合は、弊社よりご連絡を差し上げます。」について、一度目の3月16日はあったのかなかったのか──「広告配信が始まりました。」というテンプレートがそれなのでしょうか。
やや曖昧な印象です。
二度目となる本日の送信後は、なしのつぶてでした。
ですが、その都度すぐに対応してもらえたので、連絡の有無はあまり気にしなくてもよさそうです。
審査の手続きやプロセスなど、昨今のアドセンスはわりと短い期間で変化しているようですね。
今回のことでいろいろとネットで検索しましたが、私に当てはまらないことがちらほらと見受けられました。
大きな違いはこちら。
1次審査と2次審査があり、その都度メールが届く
ひととおりヘルプを見渡しましたが、現在のところGoogleは審査を分けて説明していません。
巷に溢れている「1次審査」とは、AdSense アカウントを取得する段階で設けられていたようです。
結果は日を改めてメールで届くとか。
今回、3月9日に私が初めて手続きをした際は、申し込みと同時にアカウントが有効となり、そのまま審査用のコードが表示されている画面に進みました。
また、かつての2次審査では、サイトやブログに実際の広告コードを貼り付けたようですが、私が使ったのは審査用のコードです。
広告そのものはおろか、空白の広告もありません。
強いて言うなら「見えない広告」を貼り付けたようなものです。
そして、承認に至った今も広告はなにひとつ表示されていません。
審査の基準
ネット上には、審査の傾向や具体的な対策について情報を発信しているサイトやブログがたくさんありますが、私はあまり気にしませんでした。
- 申し込み時は11記事、承認時は20記事
- 各記事は1,000文字以上
- ブログの更新は週2〜4回
ほぼなにも考えず、好き勝手にブログをカスタマイズして、気の赴くままに記事を書いています。
こちらはアドセンスのヘルプです。
日本語なのでご安心ください。
ヘルプはアドセンスに関する全ての情報を網羅しています。
プログラム ポリシーの一例として──
これらには、審査に役立つ内容が詳しく明記されています。
審査で承認を得るのは、要するにGoogleのガイドラインやポリシーに沿ったブログです。
ネット上のさまざまな情報は、ヘルプの言葉を借りて説明している内容がほとんどです。
審査を含め、アドセンスは頻繁に変化しています。
ネット上の情報は古いこともあるので、リアルタイムな要項はGoogleの公式ヘルプで確認されることをおすすめします。
ちなみに、不承認の理由がブログのプレビューを審査していたことについて、ヘルプには当てはまりそうなことが書かれていませんでしたので、検索したサイトやブログの情報がとても参考になりました。
また、審査の難易度も時々に応じて違うようですので、生の声が役に立ちそうです。
最終更新日:2017年4月3日