毎日、起きた直後から寝る直前まで、日通しワンデーの使い捨てコンタクトを着けていました。
使い捨てゆえの清潔さと手軽さで、一も二もなく断然コンタクト派です。
買い置きが残り少なくなると、ネットで半年分をまとめて買い物カゴに入れ、一度の注文で一箱に片眼の30日分、全部で12箱が届きます。
それがなくなりかけると、また注文するという半年ごとの繰り返しです。
たった今、ネットショップの購入履歴を振り返ってみたところ、最初の注文は2008年6月30日でした。
それまでにもリアル店舗で購入していたので、少なくともかれこれ10年以上、ほぼコンタクトを欠かさない毎日でした。
コンタクトオンリーの日常
年中コンタクトの私ですが、すっかり貧しくなってしまい、ここしばらくは予定のない休みの日を裸眼で過ごしていました。
本来ならば眼鏡を使うべきところですが、2年半ほど前に壊してしまい、それっきりという有様です。
視力検査では0.1にも満たない近視です。
当然のことながら、はじめは眼鏡がないことにとても困惑しました。
でも、平日は寝るとき以外ずっとコンタクトを着けていたので、仕事がない日ぐらいは目を休ませたほうがよいと、半ば自分に言い聞かせながら過ごしていました。
慣れれば文字通り手探りでも、どうにか日常の生活は送れるようになります。
新しい眼鏡は必要ですが、平日はまったく困りません。
定期的にコンタクトを買いますが、土台はその日暮らしのような貧しさです。
優先すべきは、なくてもしのげる眼鏡ではなく、明日を生きるための糧でした。
二者択一
そんな私が、仕事を辞めて真っ先にしたことはなんだと思いますか。
一目散に眼鏡を買いに走りました。
ちょうどコンタクトの買い置きがなくなりかけているところに、蓄えもなく突然仕事を辞めたのです。
頭の中に警告のような「節約」という二文字。
これからのことがなにも決まっていないので、しばらくは休日のように過ごす日が多くなるでしょう。
裸眼に慣れているとはいえ、それまでは週に数日、不便を押し殺していただけのことです。
連日ではさすがに生活が成り立ちません。
実入りのあてもないのにコンタクトを買うのか、壊さなければいつまでも使える眼鏡を買うのか。
今この瀬戸際で、迷う余地はどこにもありません。
仕事を辞めた3日後がちょうどお給料日だったので、なけなしの薄給を握り締めて、眼鏡を買い求めたのでした。