この数年、声高に叫ばれるようになった「ワーキングプア」ですが、私はようやく最近になってその意味を知りました。
日本語に訳すと───
【働く貧困層】
とてもインパクトの強い言葉です。
ワーキングプア自体はこれまでもどこかで耳にしたり、ネット上で目にすることはありましたが、まさか自分が当てはまるとは思いもよりませんでした。
世間知らず
私のわりと最近までの認識。
仕事が貧しい=あぶれている人
ワーキングプアは失業中の同義語だと思い込んでいたのです。
時給1000円とはいえ、明日も来週も来月も仕事がある私とは、住む世界が違う人たちだとばかり。
幸いなことに育った環境に恵まれていたせいか、ハンディキャップがなく、かつ働くことを前提として、毎日仕事さえしていれば今の日本で生活に困ることはないと疑いもしませんでした。
決して楽な暮らしではありませんが、辛うじてでも維持できていることが当たり前だと。
振り返れば、自分がストライクゾーンのど真ん中にいるのに、恥ずかしい限りです。
職場は一部の人を除いて、全員が時給1000円のパートで構成されていたので、日常生活の価値観がよく似ていました。
私以外はお弁当や飲み物を持ってきていたり、お昼はコンビニでカップラーメンを買って休憩室で食べていたり。
ほぼ既婚なので自炊は当たり前、独身であっても実家暮らしで食費や光熱費の掛からない人たちに囲まれながら、私はだいたい外食、飲み物はコンビニのペットボトルという生活ぶりでした。
周りを見渡して、月々の生活費が足りないのは、自分自身の無駄遣いに他ならないと、収入自体が底辺であることにさえ気付いていなかったのです。
ワーキングプア
日本では国民貧困線が公式設定されていないため、「正社員並み、あるいは正社員としてフルタイムで働いてもギリギリの生活さえ維持が困難、もしくは生活保護の水準にも満たない収入しか得られない就労者の社会層[4]」と解釈される事が多い。(Wikipedia「ワーキングプア」更新日時2017年1月12日 (木) より引用)
調べてみると、ワーキングプアすなわち年収200万円以下の生活から抜け出すことは難しいようですね。
かくいう私も、平日はフルタイムで働き、週末は疲れを癒しつつまとめて日常の必要最低限の家事をこなし、趣味はもとより世の中の出来事や自分の将来に目を向ける余裕などありませんでした。
ワーキングプアな人たちは、どうしても目先のことにとらわれがちです。
明日の生活の段取り、翌週の支払いのこと、来月の収入のやりくりなどでいつも頭がいっぱいでしょう。
仕事を辞めてはじめてこうしてブログを更新したり、記事を書くためにいろいろと調べたりする中で、やっと自分の置かれている状況を知るに至ったのでした。
最終更新日:2017年4月26日