生活保護費は、国が定める最低生活費と世帯全体の収入の差額です。
わかりやすく説明すると
- 最低生活費が10万円
- 世帯全体の収入が7万円
この場合、足りない3万円が生活保護費として支給されます。
では、最低生活費とはなんでしょう。
最低生活費は「困窮しない最低限度の生活を維持するために必要な費用」のことです。
地域や世帯の状況によって異なり、地域は市町村を単位として、物価や生活水準をもとに区分されています。
あなたの住む地域はどの級地に当てはまりますか?
厚生省の資料を参考にしてください。
生活扶助基準額
級地がわかれば、まずは生活扶助を計算しましょう。
生活扶助は、衣食や光熱費など生活するうえで最低限必要な費用のことです。
生活扶助の第1類と第2類───
- 第1類 個人として必要な費用
食費や衣料費など年齢によって異なる - 第2類 世帯として必要な費用
ガスや水道、電気などの公共料金で世帯の人数によって異なる
第1類に逓減率をかけ、第2類を足してください。
出典:生活保護制度における生活扶助基準額の算出方法(平成28年度)
合計があなたの世帯の生活扶助基準額になります。
基準額には①と②があるので戸惑うかもしれませんが、ほとんどの方は②で計算すれば大丈夫なようです。
母子家庭や障害者がいるなど、特定の世帯には加算額が上乗せされます。
また、状況に応じて住宅扶助、教育扶助等を加えて最低生活費が決まります。
私の場合、8種類ある扶助のうち、生活扶助以外では住宅扶助が該当します。
では、住宅扶助を見てみましょう。
住宅扶助基準額
住宅扶助は家賃など、住むために必要な費用で、こちらも地域と世帯の状況によって基準額が異なります。
級地ごとの住宅扶助基準額の資料です。
出典:住宅扶助上限検索(家賃)改正後版
出典:生活保護法による保護の基準に基づき厚生労働大臣が別に定める. 住宅扶助(家賃・間代等)の限度額の設定について(通知)
私の最低生活費
改めて、自分を照らし合わせてみると
- 生活扶助 72,450円
- 第1類 35,570円
- 第2類 36,880円
- 住宅扶助 38,000円
合計110,450円が最低生活費となります。
つまり、ワーキングプアの説明にある「生活保護の水準」は、私にとって110,450円という具体的な数字が明らかになりました。
最低生活費の計算は、こちらのサイトがとてもわかりやすいです。
生活保護の申請は住んでいる地域の福祉事務所にご相談くださいね。