名の知られた企業で業務の一端を担い、成果を出していることに、私の自尊心は満たされていました。
実績を積み重ねたおかげで、職場や関係先の人たちからの評判も上々。
努力が結果に結び付き、周りが一目置く存在となりました。
だけど、なにかが違う、どこかやり甲斐に欠けている。
そう感じるようになったのは、今の業務を担当するようになって3年目ぐらいでした。
昇給なしの時給1000円
数年前は同じスタートラインに立っていた人たちが、出世の道を歩み出し、社会的地位を築いている一方で、私は今までも、これから先もずっとスタートラインで足踏みを続けているだけ。
自分の中でそんなイメージが出来上がりつつありました。
パートの身分で地位や出世などは望みませんが、本人の成長、成果に見合う給料であるべきなのではと、昇給がないことをわかって雇われたものの、この頃からどうにも割り切れません。
また、職場はほぼパートで構成されていますが、覚えることばかりで即戦力にならない新人と、最前線で業務を取り仕切っている中堅が同じ給与だなんてと、そこにもふつふつと疑問が湧いてきます。
誤解のないように言っておくと、昇給なしのシステムに疑問があるだけで、人に対してわだかまりがあるわけではありません。
私もかつては新人でした。
会社としては、新人には投資で、3年目あたりから回収する目論見なのでしょうか。
その辺りは雇う立場の方に是非お話を聞いてみたいものです。
ちなみに、私は時給1000円で、月曜から金曜まで毎日フルタイムの勤務です。
- 1日に8時間として8000円
- 1ヶ月に20日として16万円
- 1年間で192万円
上記は総支給額です。
社会保険料などが引かれるので、手取りではありません。
日本人の平均年収
自分と周りの人たちとの格差、待遇の違いを気にし出すと、普段は何気なく見ているニュースサイトでも、給与や収入に関する記事が目に付くようになります。
国税庁が昨年、平成28年9月に発表した報告によると、2015年の日本人の平均年収は420万円。
出典:民間給与実態統計調査
対象は2015年の1年間を通じて働いた給与所得者です。
年収420万円を単純に12ヶ月で割ると、1ヶ月は35万円。
なんと、私の倍以上!
年収を具体的な金額で比べると、私は192万円なので平均とは230万円もの差があります。
雇用形態や職種、業種、年代の違いはあれど、私の年収は世間の半分にも満たないのです。
この事実は私を愕然とさせ、それからは自分自身をより客観的に見つめるようになりました。
最終更新日:2017年3月29日